仮面ライダーアギト---俺ならこう作る---
 

さて、そんなこんなで無事最終回を迎えた「仮面ライダーアギト」
不満が無いっちゃあ嘘になるし、いろいろと明かされていない謎があります。

まあその辺を踏まえて、ココをこうしたほうが、こういう設定ならと、
出来るだけ原作の設定を活かしつつ、脳内補完というか、願望というか、
「こんなアギトだったら良かったよ」みたいな駄文をちょびっと。

まず、一個目。

結局、仮面ライダーギルスというのは何者だったのか?

肩書きとしては謎のライダー、アギトに敵対するライダーとして登場しましたが、
結局は変種のアギト扱いという、少々腰砕けな結果でした。
もともと、アギトと言う存在は、大昔、謎の青年(白)と謎の青年(黒)の戦いがあり、
負けてしまった謎の青年(白)(おそらく善を象徴する存在)がその力を人間に
分け与えました、で現代において、その種が開花して変身能力を得たものを
アギトというワケなのです。
※アギト世界での人間というのは謎の青年(黒)が作った存在であり、
黒は白の力を持った人間を増えるのを嫌い、アギトの力に目覚めそうな人間を
次々と殺害していくわけ。(これがアギトの大筋のストーリーです)

そんなアギトとは違う存在のギルス。
黒がギルスを見たとき
「アギト・・・いやギルスか・・・珍しいな」と言っていた通り、
アギトとギルスは別の存在なのです。

前置きが長いですが、このギルスをどういう存在にしたいのかというと、
アギトが白の力を持っているのなら、ギルスは黒の力を持った存在にする。
まあつまりはアンチアギトって感じでしょうか?
普段は普通の人間なんだけど、アギトを見ると本能的に敵対してしまうとか
意志とは関係なく向かっていってしまうとか。

一応これでも中盤までのストーリーは破綻しません。
それで、アギトの正体を知り、和解。
しかもギルスの力をコントロールできるようになった涼。(少々御都合主義だけど)

そこで木野アギト出現、アギトの会と敵対します(これはオフィシャル通り)
ギルス死にかけ→エクシードギルスに進化→木野アギトを倒す(和解)

ところが、この進化はブービートラップであり、エクシードの真の能力。
アギト狩りの能力発動。涼の意志とは関係なくアギトと木野アギトに戦いを挑みます。
ターミネーター状態のギルスに全く歯が立たずに追い詰められるアギトの会。

絶体絶命のピンチの時、木野アギトが叫びます。
「俺に過去に捕らわれるなと言ってくれたのは、お前だ!
 そのお前が過去の力に捕らわれるんじゃない!まさとおおおお!!!」
と言って、涼に救えなかった弟、マサトを重ね、捨て身のマサトアサルトキック炸裂。
エクシードの力は四散し涼は自我を取り戻します。

しかし、これは相打ちであり、木野アギトは致命傷を負い、
木野は涼を救ったことを弟の意志と感じ、絶命。
同時にマサトアサルトキックは白の力はギルスに注入され、
ギルスはアギトにクラスチェンジします。(ギルスベースでモノリスとか付いた状態)
んで、アギト、G3-Xと協力して最終決戦と。

こんな感じにして欲しかったなあ。というのもギルスの設定もそうなんですが、
木野アギトの死因も納得いってないんですよ。
ヒロインを守るためとは言え、素の状態で雑魚の頭突きを受けで絶命。
なんとなく、脚本に殺された感じがして納得いってないんですが、
↑くらいの壮絶な最後で行って欲しかった。

変身フォームに意味を持たせたい。

今作でアギトは
・ストームフォーム
・フレイムフォーム
・トリニティフォーム
・バーニングフォーム
・シャイニングフォーム
に変身します。
それぞれに、独自の能力(ストームはスピード重視、フレイムはパワー重視)
が設定されているのですが、その設定が特に活かされていません。
前作のクウガは、相手に合わせてフォームチェンジしていただけに
この辺がかなり納得いきません。
意味のある変身といえば、トリニティが記憶を取り戻したときに変身できた
フルパワーバージョンであるということと、
バーニングが自分の壁を乗り越えたときに変身できた、
いわば純粋な進化の変身をした。
というくらいで、最強のシャイニングは光合成で変身だし(確定)
ストーム、フレイムはおもちゃを売るための変身にしか見えません。

特に終盤、木野アギト相手にストームフォームがでたのは
「ああ、ストームハルバード売れてないのかなあ」
などといらぬ心配してしまいました。大人ってイヤですね(;´Д`)=3

どうせいああせいというのは具体的には言えないですが、
クウガ並にフォームの意味、そして強化変身へのリスクをもっと持たせて欲しかった。

最終五話はやはり無かったことに・・・

木野さんが亡くなってからのアギトはテンション下がりっぱなしだったうえに、
今まで登場しなかったカナとリサが突然出張ってきて、
メインのはずの真魚ちゃんがすっかり出番を奪われてしまうという、
とても残り五話しかない状態での話とは思えませんでした。

で、このカナとリサ、何のために出てきたかというか、
カナは翔一に人間とアギトの事を真剣に考えさせ、最終決戦に向かわせる。
リサはアンノウンに殺されるますが、そのことで涼を最終決戦へ奮い立たせます。
と、なかば使い捨て感バッチリな役どころだったわけです。

カナはアギトの力に目覚めることに恐怖し、自分の命を絶とうとします。
いずれ人間はアギトに恐怖し、アギトを糾弾すること恐れたのです。
それを翔一は阻止し敵を目前に「カナさん、生きてください。俺も生きます。
人間のために!アギトのために!・・変身!(ぱおおおーん)」終盤の名セリフの一つです。

んで、このカナ、実はメインヒロインの真魚ちゃんに置き換えることも出来ます。
真魚ちゃんはアギトの力には目覚めていないものの、超能力を持っており、
アギト覚醒の素養を持っています。じゃあカナとの違いは何なのかというと、

真魚ちゃんはアギトのことを知っている。(正体を知っている)ということ。
アギトを理解していた場合は、上の自殺未遂→生きてくださいのセリフが活きません。

そこで、真魚ちゃんは最後までアギト=翔一ということを知らないということにする。
そして、アギトに恐怖心みたいなものを抱くような感じにする。
中盤に少々破綻を利かせますが、十分に修正可能なレベルだと思います。
というか、こっちの方が来るべきときが来たというか、今までのフラグメントがすべてつながったというか、ホントに最後の時が来たんだと言う感じが出るんじゃないかと。

リサについては、まあ別に出てきてても良かったんですが。
役者は変更の方向で
んで、出てくるなら中盤からそれなりの伏線を張って出てくるべきだったと。
ぶっちゃけ、真島君でも代用は出来たんですがね。
まあ、あんだけ襲われ生き延びたのに最後に殺されたんじゃ浮かばれないか。

G3ユニットに関しては全く言うこと無し。
理想のキャスティングと展開だったと思います。

と、まあ長々と、こんな歳になって仮面ライダーを語るという
ちと痛めな文章でしたが、せっかくHPと言う発表の場を持っているし、
意見言えるなら、多くの人に見てもらえたほうがいいので、やってみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。