【キャシャーン】-4/29+ 評価:2時間30分のPV
キャシャーンがやらんでも、誰かがやるんやろうなあ(大阪さん談)
世間では意見が賛否両論の真っ二つ別れている作品ですが(賛:否=1:9) 個人的な感想としてはプロモーションビデオを2時間半延々と見続けたような、そんな印象です。
まー一方的にこき下ろされている意見が多いけど(どーも原作ファンに多いみたいだけど)原作見ていない身としては、そんな悪いもんじゃないと思いますよ。
いろんな部分で惜しい。 惜しすぎるなあ。 惜しいというよりは編集がかなり酷いことになってるわけで、せっかくの素材を殺しまくってるところが痛い。
例えばアクションシーンなんだけど、カットが多過ぎて(一秒未満とか)状況把握がつきにくい。 カット毎は恰好良いんだけど、繋がりが悪い。
酷いのは1シーンに3シーンを同時展開させたり、BGMの上にBGMを重ねるなど「そのシーンで何が一番重要なのか」というのがスゴイぼけちゃってる。 個々にやっても問題ないシーンなのに、何をそんなに急いでいるのか。 はじめのPV見てるみたいというのはこの辺に起因してるんですけどね。
PVってのは5分程度の映像なのでスゴイ詰め込んだ内容になってます。 紀里谷和明監督は宇多田ヒカルのPVも手がけてることもあって、5分単位のテンションはすごく高いんだけど、通して見たらどうかなーと思う。
ストーリーは大きいのか小さいのか微妙なところ。 この辺はネタバレになっちゃうので後述。
で、良い部分。 やはり映像の作り込みはスゴイ。 その一言に尽きますよ。 凝りすぎとも言えるほどに凝りまくった映像は一見の価値ありです。 どのシーンを切り抜いても絵として完成しているというのは素晴らしいです。 去年の英雄もそんな感じでした(若干ベクトル違うけど)
あと、役者さんの演技も非常に好演でした。 ミッチーや宮迫があれだけ良い演技できるとは思わなかったよ兄さん。 唐沢寿明については語るべくもなく。
ロボット軍団VSキャシャーンのシーンは素晴らしかったので、あのテンションを最後まで持続して欲しかったね。 あのシーンはホントにスゴイ。
以下ネタバレ反転でヨロシコ。
・で、あの稲妻は結局何?(´・ω・`)
・もひとつ、からくり城も一体何だったんでしょうか…
・わりと現実的な服装の多い中、1人真っ白なキャシャーン。
・1人だけ恥ずかしいコスプレさせられてるみたいで、浮いてたなあ。(笑)
・外陰とられるところとか特に。
・結局老人の延命が招いた事件というのは、なんつーか、…狭い。
・いい加減「人間が悪いんですー」的なシナリオは飽きた。
というわけで映像的には見ごたえがあるので、何も考えずに見ることをお勧めしたい。
話は小難しいんだけど。 いくらなんでも
15点ってのはひでえなあ。
キャシャーンの原作アニメのストーリーなど乗っているページがあったので、ちょっと
見てみる。
……コラー紀里谷ー