四十四乃巻 「俺はまだ死なん!」
先に総評
なんか、手段のために目的を選ばない話作ってるなあ・・・って印象。
わざわざミスリードさせるための展開をする必要あるのか?
ザンキさんが決死の覚悟で変身するほど事態は緊迫してるのか?
等どうにも「んん??」な部分が多かったです。
加えて、前回の引きの割にアバンタイトルで事が終わる、
ザンキとトドロキの関係が二歩戻るなど、ファイズの頃に強く感じてた悪癖が如実にかんじてしまったのはどうなんかなあ。 食事とギャグが無かったのはせめてもの救いか。
割とここ数話は面白かったのに、今回は変なところが目についちゃったなあ。
VSバケガニたくさん
バケガニの奇襲の前に倒れた威吹鬼、装甲声刃を奪われピンチに陥った響鬼の前に、あの男が決死の覚悟で変身!
・・・等と言う燃えるシチュエーションでもなく、なんか普通に三人で戦ってたのは「斬鬼決死の復活劇」に水を刺してるとしか思えん。 しかも危険であるゼロ距離で音撃を放つ斬鬼に対して、威吹鬼&響鬼は離れたところから同じくらい戦果を上げているため、思いのほか目立ってない。
もうちょっと斬鬼さんを立てるような戦いにして欲しかったなあ。
例えば威吹鬼&響鬼がそれぞれバケガニを持ち上げて3匹くらい重ねる→上から烈斬を3匹ぶっさし雷電斬震とかやりすぎなくらい豪快なところが見たかった。(烈斬の長さ的に不可能なのは置いておけ(笑)
ザンキさんのダメージはでかい
ヒビキさんとおやっさんの会話に出てくるダメージとはおそらく胸の傷ではなく、心のダメージのこと。 このあとかすみさんがザンキさんに普通に応援要請していたところを見るに、どうも胸の古傷はたちばなの面々は知らないような感じがする。 コレも変な話であの街医者は数々の鬼の体を見てきたというわけなんだから猛士に近い人なはず、その人が「ザンキは変身しちゃいかん」と診断し、その事を本人に伝えている、つまり街医者は「ザンキは事が必要なら変身してしまう人間」だと認識しているわけだ。
それなら関東支部長であるおやっさんにその話がいっていないことがおかしい。
トドロキやヒビキみたいに現場の人間が知れば動揺するかもしれないから他の人間には伏せているのかもしれないけど、それでも支部最高責任者のおやっさんは知っていてもいいはずなんだがなあ。
知ってるなら鬼に変身したザンキを諌める描写がないと責任者としての重みが無い。
知ってて使ってるんだったらおやっさんは鬼だな 「鬼だよ」 「前はな」
明日夢くんのもてもて王国
はいはいもっちーもっちー。 誰が本命なのか微妙に読みにくい席構成だ(笑
あと誰もが突っ込んだと思うが「修行しろ明日夢!」
暴走桐矢君
個人的にはかなり「えー」なシーンなんだけど、あそこで言いくるめられると明日夢くんと同じになっちゃうので「アンチ明日夢」として設計された京介はケンカするしかないという側面もあったり。
ただ、負けない戦いしか選ばない京介だったらあそこでケンカはしないと思うんだけど、その辺は弟子問題でやはり荒れてたんだろうということで一つ。
保護者ヒビキさん。
京介の母親が海外で働いてることや、この後のシーンだけど運動音痴を隠すために体育を休み続けてる設定がドラマのシーンを作る要素として機能的に動いてるのはなかなか小気味良いです。
(母親が来れないから、保護責任者としてヒビキさんが呼ばれたというのと、体育を普段から休んでるので陰陽環をパクれた、という流れに不自然さは感じない)
陰陽環
今週の「えー」大賞 なんといってもこのアイテムが音角&DAの代わりである理由が無い。 しかも無駄に殺傷能力が高い。 逆にいうとあきらがコレを装備してなかった理由も無い。 事戦闘時に置いては自律駆動するとはいえ弾数が少ないDAを使役するより炎弾として使える陰陽環の方が実戦的だ。 というか両方装備するのがより理想といえる。 しかもあきらは朱鬼が式神を使うまでこの手の能力は知らなかったようだし、後付け設定にもほどがあります。(かすみやひなかが使わない理由も無い)
じゃあなんでこのアイテムが出てきたかというと「桐矢君がDQN殺っちゃったかもー!?」なミスリードを引き起こすため「だけ」のために出てきたわけで・・・。 正直なんだかなあ・・・なアイテムです。
新体制後でもすぐにあきらが使ってればそう違和感も無かったんだけどねえ。
というか桐矢君の「神秘的な修行」って的を射てたんじゃん。
ヒナカを拒絶するトドロキ
ここ自体は結構いいシーンだと思う。 人に甘えてたんでは立ち直れないってのをわかってるからこそ拒絶したんだなあと思ってたら
「トドロキ、おまえは俺の弟子になれ!」
といわれズッコケた。 おいおい先週の倒れたトドロキに手を出さなかったのとか、ヨブコの時のお互いの独立劇は一体なんだったんだよ。 ここでお互い依存する関係に逆戻りかよ! 等と、かなりガッカリ。
それだけトドロキの心が弱ってたとも取れるんだけど、そんな弱い子とは思いたくないんだよなあ。
京介(?)は見た。
大事なものは家に置いておけ!
と誰もがつっこんだと思う。 もしくは腕につけとこうよ明日夢くん。
あきらはこういう時DA&音笛はどうしてたんだろう。 相談しなかったのか?明日夢。
「あ・・あきらさんは体育の時ディスクアニマルとかどうしてたのかな・・?やっぱり短パンの中にry」
どう見てもセクハラです。ありがとうございました。
実際どうだったんだろうか。 というかいつのまにか明日夢→あきらの呼び方が「天美さん→あきらさん」にシフトしている件。
いつもここでオロチ祭り。
まあロケ地が限られるのは仕方ないんだけど、それなら劇中で何かしらの理由をつけて欲しい。 オロチは魔化魍が大量するが場所は限られてる とか。 一つのスポットで鬼が2〜3人担当すると関東では4〜5箇所しかカバーできないわけで、カバーできてない地域なんてすごい事になってるはずなんだけどねえ。
なんかコダマが混じってるのは流石に違うと思う。
ザンキさんの尻
緊迫してるシーンなのにほほが緩んだ。 このシーンの演出はそこで正座な。 全裸で倒れてる事は問題ないんだが、見せ方考えてください・・・ ベルトも無いしさ・・・
し・・死んでる・・!ひびきさ〜〜ん!
この驚き演技を見てイブキさんは来年の夏ごろにフジの昼ドラに出てそうだなあとか素で思った。
つか銃使いのライダーって昼ドラ出演率が何気に高い。 100%か?
桐矢京介ついに殺人-新聞の折込-か!?
と匂わせてそうでないというミスリード狙ってるのが見え見えでミスリードとしてすでに失敗してます。
しかしこれ予告で出てたカシャが犯人だと逆にしょぼすぎて泣ける。
この辺の本当のテーマは「得た力をどう使うのか?」ということだと思うんだけど、どうもやり方が。
京介陰陽環ゲット→嬉しがって使いまくる→うっかり大火事→ヒビキさん救出→弟子復帰
って言う流れでも過ぎた力をどう使うのか?というテーマは守れそうなんだけど。
というか俊樹のダメダメミスリードは劇場版龍騎→劇場版ファイズ→劇場版ブレイド→ブレイドティターン編→劇場版響鬼とかなり連続でやられてるので正直飽きた。 出来が良い訳でもないし。
ざ・・ザンキさんが生きてる!
冒頭でも挙げた通り、今ザンキさんが命を賭して変身する意義が見出せないので死んだ生き返ったとやられても「へー」としか感想が出ない。
ノツゴの時みたいに他に鬼がいないシチュエーションだったらそうでもなかったんだけど。
というわけでなんか文句中心になってしまった44話でした。
後半をポジティブに見てるほどダメージがデカイ内容だった気がする。
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