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：50---俺の夢

第50話　「怖いさ、だから一生懸命生きているんだよ！　人間を守るためにっ！」

ファイズ終了。　49話までの展開である程度の予想と覚悟はしていましたが、「うーん」という印象は否めません。　が、ここであれがダメ、これがダメなど語るのはふさわしくないし、語る気もないです。　というわけで、いつものノリで最終話行きます。

夢の無かった青年　乾巧
オルフェノクに絶望し、自分に絶望し、自らの夢を棄て、自分に希望を抱かなくなった青年乾巧。　彼が最後の最後で夢を抱いたというのは、オルフェノクでもなく人間でもなく、乾巧という１人の青年（人間とかオルフェノクとかではなく）として再び希望を持つことが出来た。　そういうことなのではないのかなと。
ただ、崩壊の促進措置を取られ、最後視界すら怪しくなっていた巧。　ラストカットでの生死はぼかしていますが、そのコトについて言及や予想をするのは野暮なので止めておきます。
ただ、あのままでは遠からず巧の命は失われるということは決定事項。　それまで彼がどういう生き方をするのか？　それだけは見届けたかった。

運命に翻弄され、信じるべきものを信じれなかった青年　木場勇治
信じれば信じるほど裏切られ、その都度大きな挫折を味わった木場勇治。　本当は彼は自分で他人を導くのではなく、誰かに導かれたかったのではないか。　大きな迷いの裏側は他人に依存したいと言う心の現れだったのではないのか？　すべてに絶望し裏切られ、そして新しい道を選ぶも否定される。　そんな自分を見下ろし「お前は人間だ」と投げ掛ける巧にすがっていった。　そんな印象です。　もっと正しい道に導いてくれる人物が現れなかったのが勇治の悲劇なのでしょう。

覚醒するオルフェノクの王
王はライダーズギアの元となった存在だそうです。　シルエットももちろんストリームラインもあります。　つまりファイズ、カイザ、デルタは王をモチーフに作られたということ。　ということは「かつて王が現れたことがある」ということ。　長い人間の歴史のなかでオルフェノクと人間が激突したのが今回だけと考えるのは不自然です。　この戦いは過去から散発的に起こっていたのではないのか？　そして毎回オルフェノク側は自滅の道を歩むしかなかった。（過去、王が裏切り者に殺された例もあるのでしょう）　今回の王は再び裏切り者のオルフェノクに倒される形となったのですが、死から開放された海老姐さんはイレギュラーな気が。

オルフェノクの王から推察されるレオの正体。
こっからは完全な推測なんだけど、王が触手みたいな攻撃したとき「レオっぽいなあ」という印象を持ったんです。　レオのオルフェノク体は劇中出てこなかったのですが、レオは天のベルトサイガギアの適応者。　ということは王に近い存在だったのではないのかなあっと。　バッタではないけどイナゴとか近種のオルフェノクだったかもしれませんね。

オルフェノクの補完と死の病。
覚醒した王は手始めにエビ姐さんにエロースかましてエビ姐さんの人間部を消し去ります。　人間の部分を消す＝死の病から開放するというシーケンス。　オルフェノクは人間の進化系だが急激な変化についてこれない、だから滅びる。　これが死の病の真相ですが、何故ついてこれないのか？　その答えが提示されたのではないのか。　人の心、人の姿こそがオルフェノクの死の因子。　王は「人間を消滅させる力」を持っている。　だから王が目覚めればオルフェノクは救われるし、人間は滅びる。　書いてて気が付いた（笑

海堂直也の獅子奮迅。
最終回までにカッコよくなるかなあと不安でしたが、なんかめっちゃカッコイイです海堂。　今週初めて巧や勇治と同格になれたかな。　もっと早く（結花が死ぬまえに）これだけカッコよく立ち回れるようになってくれれば嬉しかったのですが。　しかしこんなに巧に気をかけているとは思わなかった。

嗚呼バジン様
30話以来の久々の出番です。　バジンキターと布団の中から叫ぶワナ。　ファイズブラスターを巧に渡し爆散するシーンはファイズ屈指の名シーン。　あの瞬間巧とバジンは見えない絆で確かに結ばれていた！　言葉なんて要らない、眼と眼でわかりあえる。　たった12秒の名シーン。
ちなみに公式設定では「自分の意志で巧に協力している」のです。バジン様。

何とか生き残れた三原君＆阿部里奈
ラキクロ二人に挟まれたとき「ああ、死んだかも」と諦めかけたけどよく頑張りました三原君。　まーあんまり役に立たなかったけど、里奈の尻に引かれないように頑張れ三原。

袂を別ったラッキークローバー
王の力に恐怖しオルフェノクであることを棄てた琢磨と、死の病から開放され王を囲う冴子。　まさか二人とも生き残るとは。　初期プロットでは二人とも8月（30話前後）で死ぬ予定だったというんだから、完走してしまうなんて視聴者はもちろん制作側も予見していなかったんですよね。　それだけに二人のラストカットは素晴らしいものだったと思います。　琢磨君ヘタレ過ぎだけど（笑　これ絶対続きがあると思うんだけどねえ。

最後の三人のカットは本気で夢オチかと思ってドキドキしてしまったワナ。　劇場版と同じく世界的な解決はしなかったけど乾巧という青年のファイズとしての活躍の一幕ということで今週の仮面ライダーファイズの筆を置かせていただきたいと思います。　スタッフの皆さまお疲れ様でした。　しかし振り返るとあんまり最終回のこと書いてねえなあ（笑