:GATシリーズ(前期型) |
連合が開発した5機の試作MS。 通称「G」
最大の特長は実弾兵器をほぼ無効にする「PS装甲」と「ビーム兵器」の標準装備。
ビーム自体は、バッテリーの問題でMSに携帯させることを見送っていたところから、GATのもう一つの特長として「バッテリーの革命」という部分も挙げておく。
一定のバッテリーを消費し発動する「PS装甲」 天才集団のザフトですら実用レベルに至っていなかった兵器を連合が開発できたのは少々合点の行かない話。 完全な憶測になるが、連合側の開発陣にもコーディネーターがいたのかもしれない(開戦前にコーディネーターが連合にいたのは判明済み) 兵器としては開発できたものの、制御するOSの着手までに担当コーディネーターが更迭されたと考えられる。
なお、ストライクの形式がX-105、ブリッツがX-207、イージスがX-303ということから、プロトタイプを含め最低でも15機のMSが開発されていたことがわかる。
また、特殊フレームのMSは開発が困難だったようだ。 |
■--GAT-X102 デュエル
恐らくは初めて実用化に成功したXナンバー。 他の機体の開発基礎となったMS。 ビームライフル、ビームサーベルを装備した、近中距離戦を得意とする汎用MS。 余分なものが一切付いていないかわりに装備も薄い。 ストライクにコクピット付近をやられた折、追加装甲である「アサルトシュラウド」を開発したものの、肝心の腹部には追加装甲がついていない辺り、整備班のイザークへの嫌がらせが見て取れる。 戦闘で右腕、両足を破損しており、その辺はザフト製のMSとなっている。
番組開始直後からの負け犬っぷりで「へたれへたれ」と低評価であったが、最終二話の活躍ぶりで評価一変。
旧型で二機の新型Gを落とす大偉業を遂げる。 11機登場したガンダムの中で最後まで自力稼働できた唯一のガンダム。(ルージュは除く) |
■--GAT-X103 バスター
デュエルを基礎に砲撃機体として開発されたXナンバー。 完全に遠距離戦を主眼に置いており、サーベルなどの近接兵器を装備していない。 それでもアーマーシュナイダーくらい付けてやるのが親心だと思うのだが。 主装備の二つのランチャーをドッキングさせて出力アップできるのが最大の特長。 また、エネルギー消費率が他の機体より高く、背中にサブジェネレーターを装備している。 まあ、そのなんだ、戦闘で新しいアニメーションパターンが描かれただけで嬉しくなる機体である。
クルーゼの駆るプロヴィデンスに挑むものの、あえなく中破。 ミサイル積んだ肩なんか撃たれたらそらやばい。 途中までデュエルとへたれの双肩として頑張ってきたが、最後の最後でその差が出てしまった。 しかし、ビーム標準装備になった最終局面でもビームコートを一切せずに出撃するディアッカの姿に「真の漢」の姿が見えまいか。 |
■--GAT-X105 ストライク
X10xシリーズの集大成ともいえる機体。 エール、ランチャー、ソードと装備を変更することですべてのレンジで戦うことができる汎用機。 そのかわり、装備で性能が大きく偏るために、うっかり適性の悪い装備で出撃するとトンでもない目にあう機体でもある。 アンパイで戦闘するならエールですよ兄貴。 劇中ではアークエンジェルに残された唯一の機体で、主人公キラ・ヤマトが獅子奮迅で四面楚歌な戦いを強いられることになる。 イージスの自爆で一時中破するものの、オーブにより修復され、再びAA所属機となる。 ストライク専用の支援機「スカイグラスパー」を開発されたり、量産機のベースにされたりと、連合のフラグシップモデルといえる。
プロヴィデンス戦では兄貴の能力と相まって破格の運動性能を見せるものの、決定的な差を埋められず被弾。 その後ドミニオンのローエングリンからアークエンジェルを守るため、その一身を投じ、熱壊。
その瞬間のストライクは涙なくしてみられない、SEEDの数少ない名シーン。 |
■--MBF-02 ストライクルージュ
イージスの自爆により中破したストライクがオーブで修復される折、ついでに作ったパーツで作成されたもう一つのストライク。 データではわからないことを取りあえずコピーしてみて技術の応用を試みたのだと思う。 なんだかんだ言ってモルゲンレーテの連中は腹黒いから。
実際のところパイロットがカガリではそれほどの戦果が挙げられるはずもなく、カガリが種割れしてもダガーを撃墜する程度でフォビドゥンにはしっかり狙い撃ちされていた。
この機体の役どころはジェネシスからの脱出ポッドとしての役割と、ラストシーンでのフリーダムとの新旧主役ガンダムの2ショットのためとも言い切れる。(PSダウンしているから無印ストライクと同じ印象) |
■--GAT-X207 ブリッツ
基本フレームはX10xと同じフレームを採用されつつも、特殊兵器の数々を積んだ機体。 その最たるは、自らの機体を覆い隠せる「ミラージュコロイド」 ブリッツは各部機関でこの特殊ガスを精製させることが出来、連続持続時間は80分。 その間はPS装甲は使えないので、戦闘中にうっかり発動すると随分な目に合う。
また、精製できるのは腕一本でも可能で、外伝ではゴールドフレームが右腕一本でミラージュコロイドを展開していた。 たぶん持続時間は短いと思う。 もう新作フィルムを見られることは無い。 |
■--GAT-X303 イージス
唯一の可変MSであるイージス。 特長はもちろん変形できることであるが、イージスが変形する意味は、Zのような「高速移動」が目的ではなく、最大の武器「スキュラ」を撃つための射撃形態である。 両手両足で目標を拘束し、ゼロ距離からスキュラをぶち込むのがイージスの最大コンセプト。 この辺が同じ可変フレームMSのレイダーとは違うところ。 主装備はデュエルと大差なし。 ストライクとの戦闘で自爆し大破。 なお、自爆コードは「2887」 これも新作フィルムはもう見られない。 |